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しょうがは冷え性に効果がある!?

冬になると女性を中心として冷え性に悩まれる方が多いのではないでしょうか?

 

ホットジンジャーなどの飲み物は、体を内から温めてくれ、ぽかぽかするとして

好まれて飲まれています。

今回は、生姜が冷え性に効果があるのか実験をしたものをご紹介していきます!

 

 

1.有効成分

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生姜には、50種類以上の揮発性香油成分と200種類以上の刺激性辛味成分が含まれていて、主な辛味成分はジンゲロールショウガオールです。

 

生の生姜や乾燥した生姜の皮近くに多いジンゲロールは, 熱を加えるとその一部が脱水反応を起こしてショウガオールに変化します。そして、ショウガオールは,ジンゲロールに比べて身体を温める効果が高いと言われています。

 

生姜は、古来より漢方薬の約7割に用いられており、吐き気どめ、消化促進、免疫力向上、咳止めなど様々な健康効果が期待されています。

 

 

2.生姜は温覚を刺激する

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それではなぜ生姜は身体を温める作用があるのでしょうか。

 

生姜の辛味成分であるジンゲロールやショウガオールは、温かさを感じる「温覚」を刺激します。そのため、温かいものを食べていなくても、その刺激により温かさを感じるのです。

 

そして、身体は温かさを感じると体温を下げようとします。すると、血管が拡張して血流が良くなったり、汗をかきやすくなることで体温を下げるのです。

 

 

3.生姜はエネルギー消費量を高めてくれる

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ここからは、実際に行われた研究について紹介していきます。

 

冷え性がある若年女性に対して、普通の食事をする群、食事と生の生姜10gを摂取する群、食事と生の生姜20gを摂取する群に分けてどのくらいエネルギー消費量が高まるかを調べました。

 

食事をすると、食材を消化や吸収するために食事誘発性熱産生といって、熱を発生します。今回の実験では、生姜を摂取することでこの食事誘発性熱産生や基礎代謝がどのくらい変化するかをまとめています。

 

結果は、生姜10gの場合は、エネルギー消費量が

1時間後 +7.4%

2時間後 +8.2%

3時間後 +6.6%

 

生姜20gの場合は、

1時間後 +10.5%

2時間後 +11.6%

3時間後 +8.6%

 

と増加しました。

この結果から、生姜を摂取することでエネルギー消費量が増加したことがわかり、熱をそれだけ生成しています。

また、生姜は10gと20gでは多い方がエネルギー消費量が増加しています。

そのときの脈拍数も生姜を摂取すると上昇しており、血流が増加したことを示しています。

 

4.まとめ

 

ラットなどの動物実験において、生姜の成分であるジンゲロンを投与したところ、

アドレナリンの分泌が起こり、交感神経活動が活発になることがわかっています。

 

また、生姜を加熱して摂取することで体幹部を中心に身体を温め、それが3時間ほどに渡って継続することが示されました。

 

ぜひ、冷え性に悩んでいる方は、生姜を使った料理を食べてみてはいかがでしょうか?