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運動における糖質の消費

こんにちは。

 

今回は、運動する際に利用されるエネルギー源の1つである糖質について。

糖質は、ご飯やパンなどに含まれていますが、ダイエットでは糖質制限などでよく聞くと思いますが、その糖質が運動においては必要となることについてご紹介していきます!

 

 

1.グリコーゲンの貯蔵

糖質は、食物などから摂取することができます。

摂取された糖質は分解・吸収され、血中にグルコースという形で吸収されます。

 

血中のグルコースは、肝臓や骨格筋などにおいて貯蔵されます。

貯蔵される際は、肝臓では肝グリコーゲン、骨格筋では筋グリコーゲンとしてその細胞において貯蔵されています。

 

それぞれの貯蔵量は

骨格筋で250g

肝臓で110g

ほどのグリコーゲンが貯蔵されています。

 

そして、貯蔵されているグリコーゲンは必要に応じてグルコースに分解され、血中へと放出されています。

 

2.運動時における糖質の消費

続いて運動を行った時の血中のグルコース濃度を見ていきます。

運動を行う時には、グルコースがエネルギー源として使われるため、その濃度を見ることで運動時においてその運動強度を確認するうえで大切になってきます。

 

スプリント運動などの強度の高い運動を行うと、血中グルコース濃度は増加し続け、運動を中止すると、急激に減少し、速やかに安静時のレベルへと戻ります。

 

このような変化がなぜ起きるのか。

 

これは、カテコールアミンというホルモンの働きによるものです。

 

3.カテコールアミン

カテコールアミンは、副腎髄質ホルモンで筋および肝臓においてグリコーゲンからグルコースへの分解を促進しています。

 

このホルモンが働くことにより、貯蔵されていたグリコーゲンを分解し、血中のグルコース濃度を高めているのです。

 

そうすることにより、急速にエネルギーであるグルコースを供給することができるようになるため、強度の高い運動を行えるようになるのです。

 

カテコールアミンの分泌量は、行う運動強度と密接な関係があり、強度が高ければ高いほど分泌量が増加することが知られています。

 

強度が高い運動を行うと、カテコールアミンの作用により血中のグルコース濃度が高まります。

 

しかし、高強度運動中では、筋に存在するグリコーゲンが第1に使用され、血中のグルコースはあまり用いられないため、その濃度が高まるのです。

 

運動が終了すると、カテコールアミンの分泌量は減少し、不足した筋グリコーゲンを補充するために、血中グルコースの取り込みを行い、その濃度は低下するのです。

 

 

このように運動時においては、エネルギー源であるグルコースがカテコールアミンというホルモンの働きにより、肝臓や筋に貯蔵されていたグリコーゲンを分解し、放出されるのです!

 

今回は以上となります!