運動で脂肪は燃焼するのか?
こんにちは。
前回は、運動時における糖質の使用についてご紹介しました。
今回はみなさん1番気になると思う脂肪の燃焼について。
ダイエットなら運動をすると思うのですが、それは本当にいいのか?
今回は、そんな運動時の脂肪の燃焼についてまとめていきます!
1.トリグリセリド
食事として摂取される脂肪の大半は、トリグリセリドと呼ばれるグリセロールと3つの脂肪酸が結合したものです。
摂取されたトリグリセリドは、リパーゼという消化酵素によってモノグリセリドと脂肪酸に分解され、吸収されます。
2.運動時の脂肪
前回、運動の強度が高いと糖質をエネルギーとして用いることを説明しました。
しかし、運動の時間が長くなれば長くなるほど、エネルギー供給に対する脂質の関与が高まります。
すなわち、運動時間が長くなると脂肪燃焼が大きく行われるようになるのです!
運動時には、トリグリセリドは遊離脂肪酸(free fatty acid:FFT)とグリセロールに分解され、血中へと放出されます。
骨格筋は、この遊離脂肪酸を血中から取り込むことでエネルギーとして利用しています。
血中の遊離脂肪酸濃度が高ければ高いほど、筋が細胞へと取り込むので、脂肪細胞においてトリグリセリドが効率よく分解されることが、筋においても脂質を利用するということに繋がるのです!
3.脂肪の分解を促進するホルモン
脂肪であるトリグリセリドはリパーゼと呼ばれる消化酵素によって分解されます。
このリパーゼはホルモンによってその働きが促進されるものがあります。
その1つとして、カテコールアミンがあります。
カテコールアミンは、血中遊離脂肪酸濃度を高める働きをします。
このホルモンの分泌量は、運動によって変化することが知られています。
そのため、運動をすることでトリグリセリドが分解され、筋においてより燃焼される身体になるのです!
もう1つはコルチゾールになります。
コルチゾールも脂質の分解を促進します。その分泌は起床後が増加することが知られているため、起床後の運動は脂肪燃焼には効果的です!
まとめると、
- カテコールアミン濃度は運動をすると上昇し、脂肪を分解する
- コルチゾールは起床後が多く分泌されるため、起床後の運動も効果的
ということになります!
脂肪燃焼するためには、運動はやはり効果的だということがわかりましたね。
また、運動する時間も気をつけることにより、脂肪燃焼効果を高めることができます!
以上となります!