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身体活動に影響を及ぼすホルモン

こんにちは。

 

前回、運動時に影響するホルモンについてご紹介しました。

今回は、さらに詳しく身体活動時に分泌されるホルモンについてご紹介します!

 

 

1.副腎髄質ホルモン

副腎は腎臓の上部にあり、エピネフリンとノルエピネフリンという2種類のホルモンが産生されています。

 

エピネフリンはアドレナリン、ノルエピネフリンノルアドレナリンと呼ばれ、前駆体のドーパミンと合わせて、カテコールアミンと呼びます。

 

エピネフリンとノルエピネフリンの働きは、

 

  1. 心拍出量の増加
  2. 筋肉および肝臓におけるグリコーゲンからグルコースへの分解を促進
  3. 血糖および血中遊離脂肪酸濃度の上昇
  4. 血管の収縮および拡張
  5. 血圧の上昇

などとなっています。

 

カテコールアミンの分泌量は、運動によって変化するが、それだけでなく心理状態によってもその分泌量は変化します。

 

 

2.副腎皮質ホルモン

副腎皮質からは数十種類のステロイドホルモンが分泌されています。

 

それらはコルチコイドと呼ばれ、電解質コルチコイドと糖質コルチコイドなどがあります。

 

電解質コルチコイドで代表的なホルモンは、アルドステロンで腎臓におけるナトリウムイオンの再吸収を促進します。

 

糖質コルチコイドで代表的なホルモンは、コルチゾールがあります。

糖質コルチコイドには様々な働きがあり、

  1. 肝臓におけるグリコーゲン合成
  2. 肝臓以外の末梢組織におけるグルコースの取り込みの抑制
  3. 血中グルコース濃度の上昇
  4. 末梢組織においてのアミノ酸の分解
  5. 脂肪細胞における脂肪分解
  6. 炎症およびアレルギー症状の緩和

などといった生理機能を持ちます。

 

 

 

コルチゾールと聞くと筋トレをしている人から聞くと、筋肉を分解する悪者というイメージが強いと思います。

 

コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、長時間筋トレをすると分泌されてしまいます。

しかし、それはエネルギーが必要になるため、筋肉を分解しグリコーゲンを取り出すという働きで生命には欠かせない働きになっています。

 

そのため、トレーニング時間を短くすることでコルチゾールの分泌は抑えられるため、トレーニングをする方は効率よく短時間で行うことも筋肉を大きくする上で大切な要素になってきます!

 

 

今回は、運動時におけるホルモンの働きで副腎髄質ホルモンと副腎皮質ホルモンをご紹介しました!

 

次回も運動とホルモンの関係についてさらに深掘りしていきます!

 

以上となります!