理系トレーナーが運動で世界を救う

理系大学院を中退して周りの人をサポートできるようなトレーナーを目指しています!

運動時に必要になるホルモン

こんにちは。

 

前回に引き続き、運動に分泌されるホルモンについて考察していきます!

 

 

1.インスリン

インスリンは、膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンです。

 

その働きは、血中のグルコースを細胞や筋細胞に取り込む働きをするため、血糖値を下げます。

 

血中のグルコースを細胞や筋肉に取り込む時には、血中のアミノ酸も一緒に取り込みます。

そのため、運動後は、筋繊維が損傷し修復が必要となり、その過程でアミノ酸が必要となります。そこで、インスリンが分泌されるとアミノ酸を細胞へと取り込むことができるため、回復を早めることができるのです。

 

インスリンは、ブドウ糖を摂取した時に分泌されます。ブドウ糖は、白米やパンなどに含まれています。

レーニング後にプロテインを飲まれる方は多いかと思います。プロテインは吸収され、アミノ酸へと分解されます。

そのアミノ酸を効率よく取り込むためには、インスリンを分泌させるために、ご飯と一緒にプロテインなどのたんぱく質を補給することで、疲労回復や筋肉痛軽減に効果があります!

 

 

2.グルカゴン

グルカゴンは、ランゲルハンス島のα細胞から分泌されます。

 

その働きは、血糖値を上昇させるというもので、他にも血糖値を上昇させるようなホルモンはありますが、それは間接的にグルカゴンの分泌を促進するためであることが知られています。

 

グルカゴンは、血糖値が低くなると分泌されるというインスリンと逆の関係性になっています。

血糖値が低くなると、肝グリコーゲンを分解し糖を生成します。これを糖新生といいます。

そのほかの生理作用としては、副交感神経遮断作用を持つことが知られています。

 

3.ソマトスタチン

ソマトスタチンもランゲルハンス島から分泌されるホルモンです。

 

このホルモンは、インスリンとグルカゴンの働きを抑制する働きをもっており、消化管における栄養の吸収や消化液の分泌を抑えます。

 

 

4.成長ホルモン

成長ホルモン(Growth hormone)は、成長促進作用をもち、細胞分裂・増殖促進、筋タンパク合成など様々な働きをします。

 

成長ホルモンは、食事や睡眠によって分泌されます。

睡眠時に1日の総分泌量の約70%が分泌されます。

そのため、しっかりと睡眠時間を確保することは成長ホルモンの分泌には欠かせません。

 

また、1日の分泌量は男性よりも女性の方が多く、肥満の人の方が成長ホルモンの分泌は低下します。

 

さらに空腹時には、成長ホルモンの分泌が促進されます。

これは、糖新生を促し、肝グリコーゲンや筋グリコーゲンを取り出すため、トレーニングをする人からすると、筋肉を分解してしまうため、空腹状態をつくるのは避けた方がいいですね。

 

 

今回は、運動時に関係してくるホルモンについてご紹介してきました。

成長ホルモンは、運動しても分泌されるので、運動をしてしっかりとご飯を食べることで健康な身体作りはできますよ!!

 

以上となります!