運動とホルモン
こんにちは。
ホルモンというものをご存知でしょうか?
ホルモンは、ヒトの体内の内臓などで生成される物質で神経系に影響を与えています。
今回は、そんなホルモンが運動に与える影響についてご紹介していきます!
1.ホルモン
細胞から直接化学物質を血中あるいはリンパ駅に分泌する臓器があり、これらを内分泌腺と言います。
この内分泌腺で産生される化学物質の総称をホルモンと言い、細胞の働きを調節する役割を担っています。
2.ホルモンの働き
ホルモンにはいくつかの特徴があり、
(1)体液を介して運搬される
(2)極めて微量で反応が生じる
(3)標的となる細胞に特異的に働きかける
などがあります。
他にも体液を介さずに組織に作用するホルモンも存在しています。
3.ホルモンの種類
ホルモンは構造上の違いから、ステロイドホルモンと非ステロイドホルモンの2種類に分けることができます。
ステロイドホルモンは脂質であるコレステロールから作られるため、脂溶性という特徴を持ちます。
一方で非ステロイドホルモンは、脂溶性ではなく、細胞膜を容易に通過することはできません。
4.運動時におけるホルモンの働き
運動時には、筋中に貯蔵されているグルコースがエネルギーとして使用されます。
その際に、重要になるのが血中のグルコース濃度です。
グルコース濃度が高くないと、激しい運動をした時にエネルギー不足になってしまいます。
そのため、運動時には、カテコールアミンというホルモンが副腎髄質から分泌され、血中のグルコース濃度を高める働きをします。
カテコールアミンの分泌量は、行う運動強度と密接な関係があり、強度が高ければ高いほど分泌量が増えます。
運動後には、筋肉などの細胞にグルコースを取り込むためにインスリンが分泌されます。
インスリンは、血中のグルコースを細胞へと取り込む働きをします。
また、運動が長くなってくると、エネルギー供給として脂肪の割合が高まってきます。
脂肪は、脂肪細胞でトリグリセリドとして蓄えられており、必要に応じて遊離脂肪酸とグリセロールに分解され血中に放出されます。
そして、遊離脂肪酸がエネルギーとして用いられます。
トリグリセリドが分解される時には、リパーゼと呼ばれる酵素が用いられ、カテコールアミン、コルチゾール、成長ホルモンなどがこのリパーゼの働きを助けているのです。
このように運動時には様々なホルモンが作用することにより、エネルギー産生が行われています。
したがって、ホルモンの産生に何かしらの支障が出てしまうと、これらのバランスが崩れてしまう恐れがあります。
ホルモンのバランスを整えるためにも、食事などは気をつけて行く必要があります!
今回は以上となります!