知っておきたい脂質異常症
こんにちは!
前回に引き続き生活習慣病についての投稿になります!
前回は、生活習慣病の中でも肥満についてでしたが
今回は、みなさんも一度は聞いたことがあるであろう脂質異常症についてご紹介します!
脂質異常症
血漿中に含まれる脂質は、コレステロール、中性脂肪(トリグリセリド)、リン脂質および遊離脂肪酸です。
この中で、前3つの脂質は、アポタンパクと呼ばれるたんぱく質と結合した形で存在しています。
さらに、このアポタンパクと脂質が結合したものをリポタンパクと呼び、リポタンパクには、異なる比重のものがあり、それぞれ名称があります。
コレステロールとタンパク質が結合したものは
LDL(Low Density Lipoprotein):低比重リポタンパク
HDL(High Density Lipoprotein):高比重リポタンパク
VLDL(Very Low Density Lipoprotein):超低比重リポタンパク
と呼ばれています。
LDLに含まれるコレステロールのことをLDLコレステロール、
HDLに含まれるコレステロールのことをHDLコレステロール
と言います。
脂質異常症とは、血中に含まれる脂質の組成が正常では無い状態のことをさします。
脂質異常症は、3種類に分類され、
高LDLコレステロール血症 :LDLコレステロールが140mg/dL以上
低HDLコテステロール血症 :HDLコレステロールが40mg/dL未満
高トリグリセリド血症 :中性脂肪が150mg/dL以上
となっています。
血管はもともとゴムのように伸び縮みします。
血管壁が分厚くなり、本来の弾性が失われる症状を動脈硬化と言います。
LDLは血管壁に取り込まれ壁を盛り上げるように蓄積するのに対して、
HDLはこれらを取り去るように機能します。
したがって、本来血中においては
LDL:HDL = 6:4
の割合で存在しているが、
脂質異常により、これらのバランスが崩れると、動脈硬化の危険性が高まってしまうのです。
また、血管壁が厚くなることにより、血管の内径が狭まるため血流が阻害され血栓が生じやすくなります。
すると、心筋梗塞や脳梗塞、大動脈瘤などの血管に関する疾病も併発しやすくなってしまうのが脂質異常症の特徴になります。
中性脂肪の濃度が非常に高くなると、急性の膵炎を起こすこともあるので注意しなければなりません。
脂質異常症になってしまう原因としては、食生活や運動習慣が大きく関係しています。
脂質異常症は、血管系の合併症を併発してしまう可能性が高く、生命の危険にも関わるので十分気をつけなければなりません!
今回は以上となります!