栄養素とは
こんにちは。
今回は、食品選択をする際に気をつける栄養素について。
何気なく、糖質が低いものや脂質が低いものを選んだりすると思いますが、
そもそもそんな栄養素が身体の中でどんな役割を担っているのかご紹介していきます!
1.栄養素
食物を摂取する主な目的は、
(1)生命活動を行うのに必要なエネルギーを補給する
(2)新たな組織を生成するために必要な成分を補給する
(3)代謝を促す作用を保つ成分を補給する
ことなどが挙げられます。
食物を構成する要素として三大栄養素があります。
よく、食品の成分表をみると、炭水化物と書いてあることも多いと思いますが、
炭水化物は、糖質+食物繊維のことです。
なので、炭水化物の内訳で糖質が何gという風に記載があるはずですので、
炭水化物と糖質の差が含まれる炭水化物ということになります。
また、五大栄養素として、三大栄養素にプラスしてビタミン、ミネラルが加わることもあります。
2.糖質
糖質は、穀類や果物に含まれます。
摂取した糖質は、グルコースに分解され血中に放出されます。血中のグルコースはエネルギー源として利用されるか、骨格筋、肝臓、血中、脳においてグリコーゲンとして貯蔵されます。
脳細胞などの中枢神経系においては、糖質が唯一のエネルギー源となるため、
よく考えたり、頭を使うと頭が回らなくなるのは、糖質が不足しているためです。
筋肉や肝臓に貯蔵されているグリコーゲンが減少すると、たんぱく質をエネルギーとして用いなければならなくなるため、筋肉を分解しエネルギーを得ます。
すると、副産物として窒素化合物が生成されるため、腎臓の負担が大きくなります。
グリコーゲンの摂取量が貯蔵量を超えてしまうと、脂肪に代わり貯蔵されます。
そのため、貯蔵量よりも過剰に摂取してしまうと、脂肪が増えやすくなってしまうので注意が必要です。
グリコーゲンの貯蔵量は、
肝臓で100g
骨格筋で300g
血液15g
脳2g
となっており、おにぎり一個分の糖質が50g程度となるため、ある程度のご飯は食べても実は問題ないのです。
逆に糖質を取らないと、肝臓でのエネルギーが不足してしまい、代謝がうまく行われないということにもなってしまいます。
2.脂質
脂質は、胃や小腸で分解され、再び脂肪に合成されます。
それらは、各細胞で利用されるエネルギー用、貯蔵用、あるいは組織の構成材料として分類されます。
貯蔵脂肪は、皮下組織、腸、腎臓などに多く、エネルギーとして用いられたり、
内臓や脊椎などを外傷から保護・身体を寒さから保護したりします。
また、脂質は消化・吸収に時間がかかるため、空腹感を感じにくくさせる作用もあります。
飽和脂肪酸は、動物性の脂に多く含まれ、不飽和脂肪酸は植物系の脂に多く含まれています。
不飽和脂肪酸は、体内で生成することができないため、食物から摂取しなければなりません。
不飽和脂肪酸は、動脈硬化のリスクを下げる働きがあり、ヒトにとって大切な働きをします。
3.たんぱく質
たんぱく質は、アミノ酸から構成されており、アミノ酸には20種類の異なるものが存在します。
摂取したたんぱく質は、アミノ酸に分解され、肝臓に運ばれます。
生体内では、20種類のアミノ酸から無限に近い種類のたんぱく質が合成されます。
アミノ酸のうち、体内で生成することができず、食物から取らなければならないものを
必須アミノ酸と言います。
アミノ酸スコアが100であると、全ての必須アミノ酸が十分含まれていることを示します。
アミノ酸スコアが100となる食物は、魚や牛乳、肉などが挙げられます。
しかし、食物によってある程度多く含まれるアミノ酸があります。
そのため、食物によるアミノ酸の偏りをなくすために、様々な種類の食物から
アミノ酸を摂取することがポイントとなります!
今回は、体内で必要な栄養素をまとめてみました!
次回は、さらにビタミンやミネラルなどについてご紹介していきます。
以上となります!