塩分の取りすぎは認知力が低下する!?
こんにちは。
今回は、塩分摂取と認知機能との間に因果関係が、マウスによる実験で認められたとする論文についてご紹介します!
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1.実験内容
実験結果としては、通常よりも8〜16倍という高塩分の餌を与えたマウスは、新しい対象物を認識することができず、迷路試験の成績も普通のマウスと比べるとよくなかったというものになります。
高塩分摂取によって一酸化窒素の合成が低下し、その結果タウのリン酸化に関わる酵素が活性化されることが原因だと論文中では明らかにされています。
そして、高塩分摂取によって低下した一酸化窒素の合成を元に戻すと、マウスの認知機能障害は回復したという結果になりました。
2.認知機能の低下
高塩分摂取をされると、アルツハイマー病などの認知症の原因となるとされているたんぱく質である変異型タウが蓄積することがわかりました。
今回のような塩分の過剰摂取は、認知機能障害と関連づけられていて認知症の1つの原因として考えられます。
日本人は、古来より保存食にするために塩漬けなどにして食べ物を保存してきました。
また、近年、味の濃い食品が好まれる傾向があり、インスタント食品などの食べ過ぎには気をつけなければなりません。
そのため、日本人は日々の食事を気をつけないと、塩分過多になってしまう可能性が十分あります。
3.今後の展望
ただし、今回の実験はマウスによるものなどの、この結果がヒトに応用できるかどうかは、今後のさらなる研究が待たれます。
今回の研究でマウスに与えたエサは、ヒトについて報告されている塩分摂取量の最高値を超えていて、ヒトの摂取推奨量である1日4〜5gの3〜5倍に達していました。
今回の研究結果では、食習慣が認知機能に与える影響についてこれまで立証されていなかった新たな知見が与えられました。
そのため、高塩分食を避けること、1日の塩分摂取量を制限することにより認知機能を維持できる可能性があることを示しています!
今回は以上となります!