老化の原因〜サルコペニア〜
こんにちは。
今回は、老化に伴う身体機能の低下についてご紹介してきます。
サルコペニア
サルコペニアとは、ギリシャ語の「筋」を意味する語と、「減少」に意味する語に由来する造語です。
疫病などの明らかな原因がなく生じる、老化に伴う筋肉量の低下をさす言葉として用いられています。
1988年にアメリカで行われた調査では、身体にしめる筋肉量が若者に比べ75%以下を基準としていて、70才以上で18~35%、80才以上で50%以上がサルコペニアに該当することが示されています。
ロコモティブシンドローム
ロコモティブシンドロームは、運動器症候群と呼ばれ、身体運動に関与する組織の機能が低下し、要介護になるリスクが高まった状態を言います。
要介護状態になると、自立した生活が送れなくなるだけでなく、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などを発症しやすくなります。
サルコペニアは、骨の機能障害とともに、ロコモティブシンドロームの主な原因ともなっています。
診断方法
サルコペニアであるかどうかは、筋肉量から判断できるが、筋肉量を測定するのは現段階では簡単には行うことができない。
そのため、身体機能テストから判断する方法が用いられている。
この手法では、歩行速度と握力の観点から判断するが、
歩行速度は、0.8m/sを基準とし
握力は、男性で30kg、女性で19kgが基準となっています。
両項目がこの数値を越えれば、サルコペニアではなく、
両項目とも超えない場合には、筋肉量の測定を行いサルコペニアの診断をします。
原因
筋肉の活動レベルが低下することが原因で、筋肉量が低下する現象を廃用性萎縮といいます。
骨折などにより、筋肉を十分動かせないと足が細くなってしまうようなことを示す現象です。
また、老化に伴う生物学的な変化による萎縮を老齢性萎縮と呼びます。
老齢性萎縮の原因の1つは、筋細胞内の抗酸化機能が低下し、たんぱく質の合成速度が低下し、分解速度が増大してしまうことだと考えられています。
サルコペニアはこの2つの萎縮が原因であると考えられています。
筋肉の現象を防ぐためには、適度な運動が必要になりますので、
運動習慣を身に着けることが大切になってきますね!
今回は以上となります。